「クリパル・エクスプレス」Vol. 31(2009.6.16発行)より

前回に続いてヨガという言葉の意味であり、また、その目的でもある結合、つまり繋がるということについて触れてみたい。

例えば、人間と自然との繋がり。私たち人間は、自然界の一部であって、そもそも自然とはいつも繋がっているのに、それを実感できないでいることが多い。科学的に、すべてのものは有機的に繋がっているのが現実(リアリティ)なのに、その実感がもてないでいる。このようなことは、人間と自然の関係だけでなく、親子、夫婦、先生と生徒、上司と部下など、あらゆる関係性の中で起きることだ。

本来、すべてのものと一体でありながら、私たち人間は孤立感を抱いて苦しんでいる。その孤立感や苦しみから自分を解放して、本来の私たちの姿である、「すべてはひとつ」という繋がりを、体験レベルで理解しようとするのがヨガだと思う。

では、どうしたらいいのか?
まずは、自分が「今」にいることだ。自然界のすべてのものは、過去も未来もなく、今にしか存在していない。同じように、私たちが繋がろうと願う愛する人も、今にしか生きていない。それが現実だ。だから、何かと繋がるには、自分も「今」にいる必要がある。

「今」に意識を向けるとき、初めて現実の世界と繋がるスタートラインに立てる。しかも、それが私たちの至る最終地点でもある。どこにも行く必要もなく、「今」にいるだけでいい。

ヨガや瞑想は、その本来のいるべき所に回帰するプロセスだと言われている。そして、その具体的な方法をとてもシンプルに教えてくれている。(続く)